少しだけ前になりますが、ACCUPHASE本社で行われたのAASゼミナールへ参加してまいりました。
会議室に通していただくと、ずらりと創業当時からの銘器たちがお出迎え。
(ここだけじゃなく背面の壁にもずらずら～と機器でうめつくされた会議室)
ファンの方にはたまならない空間ですね。
私専務、三度目の訪問となりますが、相変わらずワクワクします。
ふと椅子に腰をかけると目の前には、何やら実験装置的なセットが。。(怪)
これから、特許取得されているACCUPHASEのボリューム「AAVA」の安定度について実験が行われるとのことです。
測定器を実際に使用して、AAVA搭載アンプと可変抵抗器を用いた従来のボリュームの違いについて副社長直々レクチャーしていただきました。
これまでのACCUPHASEの従来の可変抵抗器(ボリューム)+増幅器も、とても優柔でノイズが少なく左右のチャンネルレベルにもほとんど差はありませんが、AAVA..(電圧/電流変換+スイッチ+電流/電圧変換を行う回路)を採用したボリュームは更に性能が向上しております。
なぜSNがいいのか、そしてLRchのレベル差が全くと言っていい程ないのか。
そのあたりを詳しくレクチャーしていただきました。
如何にノイズが出にくいかということを、一般のスピーカーより感度の高いホーンスピーカーを使用して比較試聴を行います。
比較試聴機器は中古市場でも大人気の同社のプリアンプC-290Vと、最新のフラッグシップモデルC-3850です。
ボリュームをフルにあげていって、双方のノイズを確認。
C-290Vが接続されたホーンに耳を傾け、ちょうど良く聴くであろう9時くらいのところにさしかかるとかすかにシャーーっというノイズ音が。(この状態でもかなり優秀だと思われます)
測定器でも確認させていただいたのですが、290Vのほうは左右のレベルに少しばらつきがありました。(くどいようですが、この状態でもかなり優秀)
一方、AAVA搭載のC-3850は、、シーーーーンと全くの無音。左右の波形もほぼピッタリと安定感バツグン。
なるほど。
C-3850はちょっとしたノイズレベルや左右のレベル差を徹底的に軽減すること、高SNで安定したサウンドが楽しめるようになっているということですね。
最新のプリアンプC-3850要チェックです！
C-3850
お次は現在フラッグシップモデルのAB級モノラルパワーアンプM-6200のダンピングファクター(スピーカーの駆動能力)の高さについて。
ダンピングファクターが500→1000へと飛躍的に高くなったことが注目されているアンプです。
当店でもデモンストレーションしてその実力はお墨付き。
ACCUPHASE M-6200
こちらに↓こんな抵抗負荷をかけても電圧が落ちないかというアンプ泣かせになりそうなこの実験。
測定器で確認してみても、電圧が下がってないのが確認できました。
恐るべきACCUPHASEの革新的な技術の進歩。
素晴らしいの一言に尽きます。
試聴室でも出来立てホヤホヤのC-3850とM-6200のセットで試聴させていただき最新のACCUPHASE SOUNDを楽しませていただきました。 
続きましての次のカリキュラムということで、移動してサービス部門の長に色々とレクチャーいただきました！
ACCUPHASEの最も信頼できる点はこのサービス体制にもあると思います。
「パーツがある限り、愛機を生き返らせることができる。」
お客様にとって、本当に嬉しいことだと思います。
実際にいろんなパーツも手にとって見せていただきました。
(↑ロータリースイッチ)
保有されているCDプレーヤー用のピックアップパーツも↓
スピーカーターミナルも。
修理受付してシャーシをはぐると焦げてしまっていた回路もあったという事例も↓笑
サービスのボスは表面実装の細かい回路が大好きだという熱弁も非常に楽しかったです。
表面実装回路も見せていただきました。
ボス所有のプリアンプ C-200 (1973年8月発売)もお目見え。
基盤が抜き差しできるので、今でも修理も点検もし易い構造ですね。
実際にどんなアイテムを使い、どのようにサービス業務をされているかのレクチャーもしていただきました！
オススメのグッズも色々と教えていただきました。
マーベル ケーブルストリッパー MC-012 。
PANDOも登場。
ケーブルの剥き方の基本も教えていただきました。
基本に忠実に。大切なことですね。
このケーブルカッター頂いたのに、空港のセキュリティーチェックにて、実長15cmを超えているために没収されてしまいました。(笑)
最後に皆様で記念撮影も！
全国にはたくさんの同業者の方々が切磋琢磨頑張られていると刺激をいただきました。
懇親会の後、夜は仲良しの同世代の方々と意見交換も兼ねて、美味しいお酒をいただきました。
～新横浜プリンスホテル 「トップ オブ ヨコハマ」にて～
勉強になり、そして刺激もいただいた有意義な時間でした。
技術力の高さはもちろん、お客様や販売店への思いなど。
いろんな部分で共感できる世界に誇る素晴らしいオーディオブランドだと思います。
ACCUPHASEさん、ありがとうございました！