SPEC リアルサウンド試聴会 レポート
SPECリアルサウンド試聴会と題して、SPECの取締役会長 石見周三氏をお迎えしての開催となりました。
SPEC(スペック)は、2010年に設立された日本のオーディオメーカーです。
「心震わすリアルサウンド」を掲げ、音そのものではなく、演奏の躍動感や自然な響き、余韻まで再現することを追求。
高精度PWM方式のアンプ技術に加え、木材を積極的に採用した筐体設計など、「アンプは楽器」という独自の思想で製品開発を行っています。

リアルサウンドプロセッサーRSP-55を解説中の石見氏。
開発者ご自身による解説は、熱量が違います!
リアルサウンドアンプの最上位モデル RSA-EX1をはじめ、RSA-BW1、RSA-BW7、RPA-W1STなど、 SPECのアンプをまとめて解説、デモンストレーションが行われました。

まずは、リアルサウンドアンプRSA-BW1で、
でリアルサウンドDAコンバーターRMP-DAC3を使ってNAS音源を再生いたしました。

なかなか鳴らすのに苦労するTAD ME1TXが余裕を持って鳴ってくれていました。

しかし、アンプをフラッグシップモデルRSA EX1に変更すると更に余裕を持った鳴り方に!

更に、スピーカーをJBL DD66000に変更!

さて、ダブル38cmウーハーの巨大なスピーカーの鳴りや如何に?
これくらいのスピーカーになると、最低でもセパレートアンプ、いやいやマルチアンプ駆動で勝負!となるところですが・・・・。
SPEC RSA-EX1 × JBL Project Everest DD66000の組み合わせは、DD66000の圧倒的なスケール感・瞬発力を残しながら、RSA-EX1が音を硬く締めすぎず、質感・余韻・音楽の流れを前に出す方向になった感じでした。
RSA-EX1は最大200W×2/4ΩのSPEC最上位リアルサウンド・アンプなので、単純な駆動力よりも「DD66000をどう歌わせるか」に注目してみました。
ジャズ
この組み合わせで一番分かりやすく魅力が出そうなのは、私はジャズだと思いました。
ウッドベースは、単に「低音が太い」というより、弦を弾いた瞬間の立ち上がりから胴鳴り、そして音が空間へ消えていくという一連の動きがよく見えました。
DD66000は、ダブルの15インチウーファーなので量感は十分ですが、RSA-EX1では過度にダンピングを利かせてカチカチに固める方向ではなく、ベースの木質感やふくらみを残した低域になりました。
ドラムはかなり魅力的でした。キックの「ドン」だけではなく、皮の張り、スティックの当たり、シンバルの金属そのものの厚さまで感じるほど。
特にDD66000のコンプレッションドライバーは瞬発力が強いので、RSA-EX1の滑らかさと組み合わされて、派手なだけではない、生々しいアタックになりました。
ピアノも相性が良く高域のキラキラ感を必要以上に強調するというより、ハンマーが弦を叩いた瞬間と、その後の響きが自然につながっていました。
RSA-EX1とDD66000の組み合わせで聴くジャズは、特に小編成、ピアノトリオ、ライブ録音では、演奏者がそこにいるようなサイズ感で音楽を楽しめます。
クラシック
クラシックでは、ジャズとは別の長所が見えてきました。
DD66000は大型なので、オーケストラで重要な音場のスケール感を非常に大きく作れるスピーカーです。
弦楽器を細く神経質に描くというより、複数の奏者が集まった「弦楽セクション、管楽器セクション」として厚みを持って聴かせました。
RSA-EX1を合わせることで、ヴァイオリンの高域が必要以上に刺激的にならず、弦の艶、胴鳴り、ホールの残響
が連続して聴こえて来ました。
ティンパニや大太鼓が入った瞬間、フォルテッシモでも音像が潰れません。
RSA-EX1はSPECが掲げる「リアルサウンド」の方向性から見ても、力任せに音を前へ押し出すというより、大きなダイナミクスの中でも各楽器の質感を保って余裕のある鳴り方です。
ポップス/ヴォーカル
DD66000というと「JBLだからジャズ」「大型だから豪快」というイメージがありますが、RSA-EX1を組み合わせることで、むしろヴォーカルの質感が向上しました。
ヴォーカルは口元を極端に小さく定位させるというより、胸声まで含めて、人間の身体そのものがそこにあるようなサイズ感になりました。
鮮明さよりも、歌手の息遣い、声帯の質感、口の開き方が自然に聴こえる感じです。
ポップスでは、小型スピーカーのように「低音を頑張って出している」感じではなく、余裕のある低域の上にヴォーカルが浮かぶという聴こえ方になりました。

これだけ鳴らしてもRSA EX1もRSA BW1も全く熱を持つ事はありませんでした。
イベントが終わって、天板を触ってみましたが、熱いどころかひんやりと冷たいくらい!

さらに、RMP-DAC3やRMP-UB1によるデジタル再生、 リアルサウンド・プロセッサーRSPシリーズやウッドインシュレーターなども紹介されました。

音質向上アクセサリーのON/OFF比較も好評でした。
SPECの製品の特長をよく表しているのに木材の使い方があります。
これは単なる装飾ではありません。ヴァイオリンやチェロに使われるスプルース材(米唐檜・べいとうひ~建具等によく使われています)とメープル材(カエデ)は、バイオリンの表板と裏板に使われている樹種で、音楽信号とともに振動して美しい音色を奏でます。
重量級のボディを支える3本のウッドスパイクにはメープルを使用し、接地面は球状になっていて筐体全体を点で支えます。
秋田以南のイタヤカエデ材は最大で50Φまでしか加工できないため、60Φのサイズが取れる北海道産の材を特別に使用しています。この材料は、国内の高級家具製造メーカで貯木・管理されており、ピアノメーカーのコマにも使用される品質の高いものです。
振動対策の設計では、アンプから発生する微細な振動を、まず内部損失の大きいスプルース材で吸収し、その後、イタヤカエデ材とヒッコリー材を通じて段階的にアースする構造を採用しています。
この構造は、振動対策に優れるだけでなく、楽器のように音質にも大きな影響を与え、豊かな響きを実現します。
スプルース材
メープル材
SPECの製品は、音を再生するメカではなくて音楽を奏でる楽器と同等の位置づけと言っていいでしょう。
海外では最高の評価を獲得しているSPEC。
我々スタッフもイメージしてた以上の高音質に感銘を受けました!
今後も強く応援して行こうと思います。
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スピーカー、アンプ、アクセサリーまで、
ご自宅にいながら本物の音を体験できるラインナップです。
