オーディオブログ

【一般公開しました】 DENON カートリッジ DL-103のご紹介。

こんにちは。サウンドテックの末冨です。

今回は、DENONのMC型カートリッジ DL-103の紹介をいたします。

「DL-103? 今更何を? とっくに持ってるし。」、「オーディオ・マニアのみならず音楽ファンなら基本中の基本。アナログ再生はここから始まる。」との声が聞こえて来ます。

とは言え、「まだ聴いた事がないし・・。」「一体どんなカートリッジなの?」と言う声も実際は多いものです。

そこで、あえてまだ知らない特に若い人達へご紹介いたします。ベテランのお方も再確認と思ってお付き合い下さい。

DL-103は、日本のオーディオメーカー Denon(旧・日本コロムビア)が開発したMC型カートリッジで、1960年代から現在まで作られ続けている伝説的モデルです。放送局用として生まれ、オーディオファンの定番となりました。


DL-103は1962年頃に開発されました。当時、 NHK はステレオ放送を開始した時期で、(まだ実験放送が始まったばかりです。本放送は1969年から)長時間の安定運用と高音質を満たす放送局用カートリッジを必要としていました。

そこでDenonが開発したのが DL-103 です。


放送局に求められた特徴は、高耐久性、安定したトラッキング。

レコード摩耗が少なく長時間使用でも音質変化が少ない事。

この条件を満たすため、解像度が高いMC方式が採用されました。

DL-103は硬いサスペンション(低コンプライアンス)で、そのため重いトーンアーム(放送局用アームや12インチアーム)との相性が良い。

針形状は丸針で、そのメリットは、音が太く安定したトラッキングで、レコード摩耗が少ない事。


音の特徴は、中域が濃く音像が太いのでクラシックやジャズ向き。

逆に、超高解像度で超ワイドレンジというタイプではありません。

MCカートリッジとしては、非常にコストパフォーマンスが高いのではないでしょうか。


只今、店頭展示しており、新品在庫もございます

販売価格 ¥77,000 (税込)

よろしくお願いします。


さて、ここでジャズのレコードを聴いてみましょう。

マッコイ・タイナー:リアル・マッコイ(Blue Note)

1967年に録音。

マッコイ・タイナーが、コルトレーン・グループを脱退した後に初めて録音したジャズ名盤のひとつ。

アルバムの中心であるMcCoy Tynerのピアノは、DL-103だと中低域が厚く、打鍵の音が太い!

モーダルなクラスターが塊で押し出されて来ます。

全体に重心が低い再生音になりました。

マッコイ・タイナーのピアノが鋼のようなタッチ。

ジョー・ヘンダーソンのテナーサックスは、中域が濃く少しザラついた質感で、音の芯が太く前に出ます。全体的にはやや丸い音で刺激は少ないです。

DL-103は高域が派手ではないので、60年代Blue Noteのサックスの生々しさが自然と出ていました。

ロン・カーターのベースは、量感よりも密度と芯が出て弦の太さが分かるようです。

エルヴィン・ジョーンズのドラムは、空気を押し出すような感じで、現代的なハイファイ・カートリッジの細かい粒子よりもグルーヴ感重視の音になり、この録音には似合っている感じでした。

60年代Blue Noteの音作りとかなり相性が良いと思います。


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