ROKUSANは、イギリスで１９８５年に設立され、数々の金字塔を打ち立て、他の追随を許さない究極の精度を実現したアナログプレイヤーXERXES（ザクシーズ）をはじめ、Caspianシリーズ、Kandyシリーズなどのエレクトロニクス製品も、他の製品では味わえない、音楽の楽しさを表現するアンプ、プレイヤーとして世界各国で高い評価を得て来ました。

 

２０１６年、設立以来ＲＯＫＵＳＡＮを率いて来たトゥーファン・ハーシェミーが勇退し、現在はMonitor Audio

傘下に収まり、新たな生産体制を取るに至りました。

 

そんな新生ROKUSANから美しいアナログ・プレーヤー Radius 7がやって来ました。

 

 

 

コンパクトなサイズのプレーヤーですが、まずはその外観に驚かれると思います。

 

 

 

精密加工された透明で透き通ったエメラルドグリーンに輝くアクリルの美しさは、これがアナログプレーヤーであることを一瞬忘れそうになります。

 

 

電子式スピードコントロール機能を備えたモーターユニットは、極めて優れた品質のクリスタル制御システムを用いることで、完璧なピッチと安定したスピードを実現します。

 

 

トーンアームNIMA/ニーマは、ユニピボット（一点支持）タイプです。

 

アルミニウム合金製のアーム部と、ステンレス/アクリルの質感が印象的なNIMA/ニーマは、精密に仕上げられた１０のコンポーネントで構成されています。

 

 

デリケートな調整が必要となりますが、調整の行き届いたRadius 7からは、外観の美しさを裏切らない静寂感と、

その反面武骨な音も再生する懐の深い再生音を聴かせます。

 

この度は、カートリッジにはROKUSAN Corus 2（VM型）を使用しての試聴となります。

 

１９８９年の初代Radiusの登場と共にベストパートナーとしてCorusも同時に発売されました。

Radius 7の登場と共に、CorusもCorus 2として再登場いたしました。

 

Radius 7とトーンアームのNIMA。そしてCorus 2の組み合わせで、プリアンプはAccuphase  C-2850、パワーアンプはAccuphase A-75、フォノイコラオザーはSoul Note E-1、スピーカーはTAD ME-1の組み合わせで試聴いたしました。

 

 

 

 

 

聴いたのはLP「ハービー・ハンコック：処女航海」

 

 

それまでのジャズのサウンドを覆したアルバムとしても有名な本作。

武骨なブルーノート・サウンドと透明感のある演奏は、熱気と新鮮な空気とが同居したような、それまでには無かった新しいJAZZ像を作り上げた歴史に残る名盤です。

 

Radius 7は、そんなこのＬＰに詰まった音を、６０年代と言う時代の音に現代の空気を送り込んだような、クリアーで澄んでいながらも熱気のある、ぐっと存在感を示した音で楽しませてくれました。

 

 

ホットでスピード感に富んだトランペットの音がすっと前に飛んで来て、トニー・ウィリアムスの自在な動きを見せるドラムの音を、繊細かつ強力に聴かせました。

ロン・カーターのベースの音の輪郭もはっきりとし、演奏の躍動感がより増しています。

 

プレーヤーの外観からは結び付かないような、この時代のジャズが持つエネルギー感を伝えることの出来るプレーヤーです。

 

 

武骨なプレーヤーよりも、おしゃれな外観を持ちながらも、いい音で聴けるプレーヤーをお探しの方には、ぜひお勧めいたします。

 

販売価格

Radius 7　￥360,000（税抜）

Corus 2     \ 85,000 （税抜）

 

１１月８日（日）までの期間限定試聴となります。

 

ソーシャルディスタンスを図った少人数のフリー試聴となりますが、ご希望の時間帯をあらかじめ電話予約をいただけますと幸いです。

お好みのLPをお持ちになってお越し下さいませ。